2か月ほど前から左の股関節に痛みがある。なんとなく足がしっかりはまっていない感じなのだ。症状は徐々に悪くなり、とっさの動きで電気が走るような痛みが出るようになった。
いつものゴッドハンド(参考:「2021/9/23 秋分の日」)に通うも、今回は治らない。少なくとも5回は行ったと思うが改善の兆しがない。健康一番館に行っても同様に変化がない。
実は、松山ゴルフ合宿の2日目に、後輩が手配したマッサージ師の施術を受けた。私は股関節に痛みがあったので、その人の施術を受け、もう一人の東京から来た後輩は、このお弟子さんの施術を受けた。
ほどなくして、私の痛みポイントを発見したその人は、「ここですよね」と言いながら強く指圧をする。明らかに痛いが指圧をやめることはしない。手探りでもっと痛くなるポイントを一生懸命さがしているようであった。
私は痛みに強い方だと思っているが、かつて上海で健康一番館の宗家の治療を受けたときと同レベル(参考:「2001/8/4 健康一番館」)に痛みに遭遇した。
モデル歩き
このときの施術の効果はどうだったのかというと非常に微妙であった。翌日まで、歩くだけでも痛かったが不思議と電気が走る痛みはなくなった。そして、モデル歩きをするといいというアドバイスも積極的に取り入れたところ、なんとなくよくなっているような気もする。
このモデル歩きというのは、歩く中心線に対して、左足は極端に右側を、右足は極端に左側を踏んで歩く歩き方である。つまりジグザグのような歩き方である。これで股関節が徐々に開いていき、もとの状態に戻るという理屈だ。
友人の医者に相談
ただし、昨日江の島大師で胡坐をかかざるを得ない状況で、まともに胡坐をかくことができなかったので、よくはなっていないことに気が付いた。
その股関節の痛みについて、実は松山にいく直前に高校のクラスメートの医者に相談してみたのだった。彼は今、一緒に男性合唱団で歌っているメンバーである。もともと私の股関節のことを医者の彼に相談するつもりは全くなかったのだが、不思議と相談することになった。
順を追って話すと、友人がLINEで頭痛がするという。普段そんな話をする人ではないので、ただ事ではないと思ってすごく心配になったのだ。そして思いついたのが、医者の彼であった。
相談すると、早速、「同じクラスメートに脳外科医がいるから、そこで見てもらうといい」という返事がきた。私の高校のクラスは理系クラスだったので、医者が多かったのだ。別に疎遠にしている訳ではないのだが、私はクラスメートを医者という括りでしか分かっておらず、臨床医なのか研究医なのか、大学病院なのか独立しているのか、何が専門なのか全然分かっていなかった。
この彼の手際のよいアドバイスにすこぶる感動してしまった私は、そのとき、自分のこともちょっと相談してみようと、ふと思ったのである。
本当に友達というのはありがたいものである。私は(股関節が痛いにも関わらず)松山合宿があったため、返事は水曜日の合唱団で会った時でいいと伝えたところ、律義に彼は、その日までに整形外科の院長先生を紹介の手はずをしてくれていた。
そして私はその医者に21日(木)に行ったのである。ところが院長は木曜日だけが休診だったのだ。紹介してもらったにもかかわらず、自分が確認を怠ったために、唯一NGの日を選んでしまった。
そのとき代理の先生にレントゲンを見てもらったところ、疲労性の炎症といった診断であった。硬くなっているのでストレッチは有効ですよと。そしてリハビリ科に通ってほしいという。マイクロ波をあてる治療方針であった。
私は、この手のリハビリにあまり評価していない。患者のくせに偉そうだが、今まで低周波治療や牽引やなどに通ってよくなった試しがないのである。なので、あまり乗り気ではなかったが、その日はその場でマイクロ波のリハビリを受けて帰った。
通常5回程度受けて、改善度合いを先生に診てもらうというサイクルだというから、一応5回受けて、そのタイミングで院長に会ってご挨拶しようぐらいに考えて家に帰った。
院長先生による再診
翌22日の午前中。突然見知らぬ電話番号から電話がかかってきた。見知らぬ番号は不動産投資の勧誘が多いのであまりとりたくないのだが、最近は気づいたら、名を名乗らずにとることにしている。
そうしたら、「XX整形外科です。院長がお話したいと言っていますので、これから変わります。」と。そうしたら院長が、「木曜日は自分が休診のためお会いすることができる申し訳ありませんでした。XX区医師会でお世話になっているXX先生から、見てくださいと言われていますので、できましたら是非もう一度お越しいただき、私に診させてもらえないでしょうか。」と、非常に丁重なお電話をいただいた。
これには驚いたとともに、友人の尽力に、本当に感謝してもしきれないと思った。
そして、本日27日、再度私は、院長に会いにその整形外科に行ったのである。
院長の見立ては異なっていた。すでに以前のレントゲンを見ていて、電話口でも「私は腰に原因があるかもしれないと思っている」とおっしゃっていた。
前回撮った写真を見ながら、「腰椎の右が白くなっている、これが気になる」という。早速、腰のレントゲンを撮らせてほしいと言われ、追加で4枚の写真を撮った。
骨の模型図を動かしながら、非常に丁寧に一つ一つご説明いただいた。まず、股関節とその周りの骨は非常にきれいで全く問題ないという。一方、腰椎は正面から見たときに、上から下にまっすぐではなく、少しカーブを描いているという。(まっすぐが望ましいとの説明。)
ただ、年齢の割には椎間板の間隔はしっかり空いていて問題ないという。ただ、側面の写真によると6番目の腰椎は丸みを帯びている。そして5番と6番の間はやはり若干狭くなっている。これが椎間板を圧迫して神経に触れているのかもしれない。その痛みが股関節に近くに出ているのかもしれない。こういう診断だ。
人によっては、痛いところの椎間板が狭くなって飛び出ている、痛い方の左右の隙間が狭くなっているなど、わかりやすく因果関係が説明できる場合もあるが、そうでないケースもあるという。私の場合、椎間板が狭くなって骨同士が当たって白くなったと思われるのは、右なので、その点うまく説明できない。
さて、院長先生はそれから、「では早速本日から本格的な治療に入ります!」と大きく宣言されて、リハビリのメニューを処方された。「『低周波とマッサージ』『腰の牽引』これを5セット行いましょう。そこでまた状況を見て、その後の治療方針を決めましょう。」となった。
治らなければコルセット、そしてMRIで精密検査だともいわれてしまった。
友人の医者を頼ったおかげで、ここまで道筋をつけていただいたことに、まずは大感謝である。過去のリハビリの悪いイメージは、一旦よそにおいて、自分でも「治る」と言い聞かせて、これから、リハビリ治療を楽しみにしたい。
腰痛持ちは注意!日本のゴルフ、、、
ちなみにゴルフの予定が入っているので、「先生ゴルフはやっても大丈夫ですか」と恐る恐る聞いてみた。
そうしたら、日本のゴルフはということで、とうとうと話し出され止まらなくなってしまった。私がようやくするに、3つの点で大問題があるという。
- 1つ目。超早起きを強いられること。まだ起きていないのに活動するのがよくない。
- 2つ目。車に2時間、3時間座りっぱなしになる。これが最悪。帰りと合計すると5時間、6時間は当たり前。
- (おまけ)ろくに練習しないでスイングする。
- 3つ目。ラウンド後にサウナに入る。これが最悪だという。
最後は全く想定外であった。非常に健康な状態にある人がそうするのは全く問題ないが、腰に問題を抱えている人は、プレー後に体を温めることはやってはいけないとのこと。ただ、その理由をなんと言っていたのか思い出すことができない。実は、この話がそのままマッサージにつながっていた。要するにプレー後に、お風呂に長く入って、マッサージを受ける。これは、中国駐在時の土日のルーティンだったが、それを院長先生は非難していた。
最後に、西洋人はちゃんと分かっている。ゴルフのためにわざわざ早起きして、長い時間をかけてゴルフ場に行き、日帰りするようなことはしない。普通は前日に入って、当日はプレーだけを楽しむ。そしてプレー後はさらっとシャワーを浴びて帰る。これが理にかなっているとおっしゃっていた。