2001/8/4 健康一番館

ぎばーノート~ギバー(Giver)という生き方の記録

本日、2週間ぶりに健康一番館の人形町店に行った。ここは、分かりやすく言うと、整体のチェーン店である。(健康一番館のホームページはリンクをクリック。)

ただ、整体と書くと、「腰痛・頭痛・肩こり、どこの整体でも改善されなかった方は健康壱番館」というキャッチフレーズがあるので、「同じにしないで」と言われてしまうかもしれない。

ウェブサイトを見ていただくと分かるのだが、広島県福山市が発祥の地の整体だ。何で知ったのかというと、上海で知ったのである。今日はその思い出について書く。

もう、9年以上前のことになるが、ぎっくり腰をしてしまって、歩くのもままならなくなってしまったことがある。

本当に困っていたところ、同僚の税務担当の女性から、古北(上海のある地名)に日本人がやっているいい整体があるという情報を得た。痛いらしいが、ゴッドハンドと言われていると。

そう言われて行かない手はない。早速言ったところ、自分は運悪くゴッドハンドには当たらず、もう1人の若い男性が担当となった。

木でできた小さな棒で、体のあらゆる箇所を、ゆっくりとそして深く押し込むのだ。最初行った時の印象をそのまま書けば、反対側に貫通するのではないかと思うぐらい深く押し込む。例えば、おなかであれば、胃や肝臓に穴が開いてしまうのではないかというぐらい押される。当然に痛い。

ところが確かに効果はあった。2-3回行って治ってしまった。その後古北は私が住んでいるところから遠いので、浦東新区の別店舗に通うようになる。腰が痛い、首が痛いなど調子が悪いと、よく行った。

ある時左の首から手にかけてしびれが出るようになった。かなりの重症で、仕事もあまり手に付かない。変な汗も出る。

困ったと思って医者に行くと、結局対処療法しかなく、ミオナールとメチコバールが処方された。このときはじめてこの薬の組み合わせを聞いた。ミオナールというのはエーザイの薬で筋弛緩剤である。そう聞くとちょっと怖いが、しびれがあるとすぐ処方される薬らしい。メチコバールはB12である。末梢神経を修復する効果があるらしい。

宗家 金光勝己さん

このときは、当然に健康一番館にも行ったのだが、どうしても治らない。ただし、一筋の光明があった。来月院長先生が来るので、見てもらいましょうということになった。ウェブサイトのホームをスクロールすると、メッセージがあり、そこで宗家として登場する金光勝己さんである。当時は院長だったが、現在はすでに鬼籍に入られている。

院長先生に診てもらうのは、本当にやばい人(重病人)だけだ。そのリスト入りをしてしまったのだから、お恥ずかしい限りである。

レントゲンがあれば持ってきてくださいと言われていたので、持参したところ、速攻で、「あー、首の周りがもうほとんど石灰化しているなあ。これはひどい。これじゃ神経に当たって痛くなるのはしかたがない。残念ながら老化だね。これはもう20年・30年かけて悪くなっていた結果だよ」こんな発言だったと思う。

医者でもない整体師にここまで見抜かれるのは、ちょっと不思議な気がした。

でも、だから治らないとは一言も言わない。私の治療と同時に、上海の整体師へのレクチャーが始まった。「首が痛いと言って、首の後ろを指圧してないか。それは絶対にやってはダメ。どんどんしびれを増やすだけだ。前だよ。あごの下とリンパの当たりから首の下までを指圧して柔らかくして。」という。

とても痛いが我慢した。

そして手のしびれに関しては、「治すのは難しい。1回ではしびれを取るのは難しいかもしれない。」と言いながら、腕を神経の線に沿って、そして最後は手のひらを、木の棒でこれでもかというほど強く指圧された。もう、完全に手に穴が開くと思った。痛くて痛くて、痛みに強い私も、「痛いです」とはっきりいうぐらい強烈だった。

治療時間は、1時間ぐらいであったろうか。施術が終わると、驚くべき奇跡が起こった。あれだけ痛くてしびれて苦しかった左首から左腕が、痛くないのである。最後にゴリゴリやられた掌が痛かったから、そこに痛みの神経が集中したからであろうか、元の痛みは消えていたのである。

私は整体やカイロで、痛みが完全に治る経験を2度している。その1つがこれだ。宗家おそるべしである。痛みが消えたとき、宗家が神に見えた。

ただ、残念ながら宗家は少し前に亡くなられた。そして、神が引き継がれることはないと思われる。

ちなみに、東京にはたった2店舗しかない。それも何故か、人形町と東日本橋に固まっている。人形町はお一人でやっており、私はもうかれこれ8年通っていることになる。

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