【独立】新設法人に対する税務説明会に参加しました

ぎばーノート~ギバー(Giver)という生き方の記録

本日、本郷税務署、公益社団法人本郷法人会、東京税理士会本郷本部共済の税金の説明会に参加してきた。

フリーランスとして2021年1月4日に1人会社を設立した。設立後多くの会社から、新設会社名でダイレクトメールが届くようになった。それに紛れて、つい2週間ほど前に本郷税務署から説明会の案内ハガキをもらった。
法人税や源泉所得税等に関する話と書かれている。毎年確定申告をするにも、勉強するにはいいチャンスだと思った。しかし、一昨日まで申し込みを忘れていた。それでもまだ空いていた。20名の定員に対し、参加者は7人ぐらいだった。

さて、レクチャーを受けた中身について記録するのは、あまり意味がないと思うので割愛するが、以下のことを思った。

源泉所得税は本郷税務署の上席調査官が話してくれた。昔ながらの講義で正直興味を引くものではなかった。加えて国税庁が発行している「源泉徴収のしかた」という冊子が、おどろくほどつまらなく頭に入ってこない。
一例を挙げよう。

この図は、扶養親族等の数の算定方法を説明したものだが、一見してよく分からないし、解説を聞いても分からない。正確性を期さなければいけないので、どうしてもテキストはこのような無味乾燥なものにならざるを得ないのだろう。

次に法人税・消費税の説明は、女性の税理士の先生がしてくれて結構よかった。まず、テキストが分かりやすかった。全国法人会総連合発行のガイドブックで厚さも30ページほどしかない。実際の執筆者は税理士の個人名が書かれている。このぐらい気が利いたテキストでないと、税法を概括的に理解するのは難しい。特に消費税などは、2006年に受験した以降勉強していないし、監査調書の作成実務からも離れて久しいので、ためになった。

なお、後日「全国法人会総連合」のウェブサイトを訪れたところ、上述のテキストがPDFで掲載されていた。「新設法人のための法人税・源泉所得税等の基礎知識」というテキスト。(中身を見たい方は、リンクをクリックして、「全法連発行の小冊子・ビデオ・刊行物」の欄までスクロールダウン。)

本日講師としてお話しされた税理士の先生は、謝礼をもらっていたとしてもわずかだろうし、そもそも教えることを生業としている訳ではないのだから、今日の参加者や目的に照らして、講義に様々な創意工夫を凝らすことはそもそも予定されていなかっただろう。そのこと自体、何ら不満に思っている訳ではない。しかしながら、スモールカンパニーの会社代表者が多かったのであれば、今日の説明を聞いて理解できた人はどれほどいたのだろうかと思う。

講義中、税理士の先生が何度も何度も繰り返し言っていた次の言葉が気になって、私はメモしてしまった。
「ご自身で法人税の申告書を作ることはまずないと思いますので、・・・」
そうか、勘違いしているのは自分かもしれない。今日の勉強会の目的は税務の基礎を学ぶのではなく、「届出書をファイルする」「領収書よりレシート(内訳明細)が大事」「経理資料は定期的に送付する、(税務は届出が大事なので)事前に相談する」などさえ分かっていれば、目的達成なのかもしれない。

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