本日14日は、今月２度目のゴルフだった。大学の後輩と２人でまわるという贅沢なラウンドである。
彼とは今年に入ってから会うようになった。若くして上場企業の社長を務め、今は世間で言うところのセミリタイヤみたいな生活をしている。もっとも、本人セミリタイヤのつもりはない。何事にも真剣に取り組む姿勢は、学生時代から変わりはない。今は、ちょっとまたテニスにのめり込んでいるようで、先日とある大会で優勝し、日本テニス協会のJOPランキングは20位近くまで来ている。
さて、３月の緊急事態宣言の発出直前に、大学時代よく行った居酒屋で飲み、それから定期的にゴルフに行くようになった。これで今年４回目である。
私はゴルフをセミリタイヤ宣言してから、スコアがよくなった。先週は54－44の98。として本日は49－44の93である。本当に不思議なものだ。
これだけ時間があって、月に何回も行けるのだから、80台は出せるだろうと思って取り組んでいたゴルフだったが、２月からシャンクが出だして、心身ともにボロボロになった。
そして７月末に「やめる」と決めて以降、90台を連発している。
確かにうれしいが、金石ゴルフクラブがこの世から消えた今、私のゴルフは名実ともに目標を失い、余生におけるぜいたくな余暇の一つとなった。
さて、本日はゴルフについてはこれ以上書かない。
本日は、駅から送迎バスがあり、10分で着く便利なゴルフクラブであったため、２人とも電車で行った。そのため、帰りもしお店が空いていたら少し飲んで帰ろうと決めていた。
緊急時代宣言下であるため、多くの店でアルコールの提供が自粛となっている。案の定、多くのお店はノンアルコールだったが、１件お酒の提供をしているお店があった。何と言ってもまで４時前なのである。（緊急事態宣言であるから）最早７時までというルールは存在しないのだが、ちょっとばかり引っ掛けて帰ることにした。
後輩はガタイがでかいこともあり、ハイボールをメガ（１リットル）を注文しようか迷っていた。奥の席に座っていた女性２人がメガジョッキ・ビールを飲んでおり、「こんなもんです」とジョッキをうれしそうに持ち上げた。彼はメガにしたが私は中にした。
どうしても大学時代の話になる。社会人としてとても成功している人、サラリーマンとして堅実に出世している人、私のようなちょっと変わったキャリアを歩んでいる人など、我々の知り合いについて話した。総じて言えていることは、皆、普通にサラリーマンをしている人が多いということ。大卒で入り、１か所で勤めあげている人が大半である。
大学時代のテニスの戦績についても話した。私には誇れるものは何もないが、相手は私が卒業後とてつもなく強くなって、ダブルスでは関東でベスト４まで行った。二人とも初心者だったので、サークルテニスに対する思い入れも強かったのだと思う。私が大学４年のときの１年だから、彼は私より当時の事をよく覚えていた。
先輩が覚えていないことでも後輩は覚えている。聖人君主であるなんて不可能だが、後輩に対して熱く接する、真剣に接する、そして思いやりをもって接する、この気持ちさえあれば、真心が伝わっていくのではないか。
そう考えたら当時の自分はどうだったのか自信はないが、及第点は取れていたと思う。
あのときの詳細な記憶は、消え去られているものの、あのときの自分が後輩になにがしかの影響を与えていたという事実から、今学ぶことも多い。人に喜ばれたいと思っているのならば、忘れている当時の感覚を、少し振り返ってみることが、今後の自分の役に立つかもしれない。そんなことを考えた。
一方、くそ真面目に練習時間コートを走り回って、サークルだけでしか練習しなかった自分に、多少の後悔はある。バイトで稼いだ金をスクールに充てるとか、レッスン・ビデオを買ってみるとか、あるいは筋トレするとか、もっと総合的な努力をしておけば、もう少し上手くなったのではないかと、考えてみたりもした。
こんな話をしているうちに、後輩はいろんな白ワインや焼酎などを注文し、またメガハイボールに手を出した。私も赤・白・赤とワインを続けた。
そんな調子だから酔いはご想像の通りである。同じとき大学時代を過ごした後輩が松山に住んでいて、後輩が知らないうちに彼に電話していた。（後輩からすると２つ上の先輩になる。）
何だか話がどんどん盛り上がっていったのは覚えているが、何を話したのかはっきりしない。松山ではエリエールゴルフクラブ松山が有名だから、「そこでゴルフするか」とか言っていたのだろう。
そうして、翌日15日になったら、FBのメッセンジャーで後輩がフォローメッセージを打っていた。どうやら10月に行くことを綿密に打ち合わせていたらしい。確かにそんな話になっていたような気がしてきた。
10月になれば、ごく一部の地域を除き緊急事態宣言は解除されるであろう。それを見越してのアポイントになったが、温泉に入って美味しいものを食べることができるのは、これ以上ない喜びである。
