2021/9/1 リハーサル

ぎばーノート~ギバー(Giver)という生き方の記録

9月3日に「第3回日本三大テノールの世界」のコンサートがサントリーホールで行われる。私が所属する男声合唱団はそのバックで歌うことになっている。1日の本日は、事前リハーサルがあった。東京オペラシティーの大リハーサル室を使って行われた。

初台にある東京オペラシティーに来たのは、おそらく初めてである。駅から徒歩1分なのが有難い。やや早めに大リハーサル室に入り、合唱団だけで発生練習をした。

今回は今までの演奏会になく、仕上がりがすこぶる悪いらしい。コロナで練習時間が毎回1時間短縮されているし、そもそも5月いっぱいまで練習が休みであったから、仕方がない。

オーケストラは東京フィルハーモニー交響楽団である。団員数・公演回数において、日本最大級であり、諸説あるようだが、日本の三大オーケストラの1つであるといって問題ない。
他の2つは、読売日本交響楽団とNHK交響楽団だ。

オーケストラ団員との間に透明のアクリル板を設け、かつマスクをつけて練習する。コロナ下では見慣れた光景かもしれないが、異様な感じもする。今回の主役は3名のテノール歌手であるが、彼らも基本的にマスクをつけて歌った。それでもリハーサル室のような小さなところでは、彼らの声は響き渡る。同じ人間とは思えない声量である。

指揮者のことをマエストロというが、オケにいくつかの指示を出していた。特に楽譜に指示のないもの、あるいは楽譜と異なる指示については、団員から質疑が起こっていた。それでも、マエストロは絶対だ。彼の指示通り演奏するのが鉄則のようだ。そうではあるのだが、マエストロは非常に気を遣っていた。ちょっと頼りない気もしたが、常任指揮者でもない限り、信頼関係構築から始めなければいけないのだろうから、本当に大変なんだろうなと感じた。

今日は徹底的に居残り練習させられると思っていたのだが、リハーサルでは思ったよりも声が出ていたらしく、居残り練習のようなものはなかった。ちょっと拍子抜けした。

リハーサルを終わるに当たり、団長から一言あった。とにかく元気に大きな声で歌うこと。サントリーホールは反響が大きいので、地声でがなっても、よく聞こえるという。(ただ、一人ががなるのはダメだと。その人の声だけが逆に目立ってしまうからである。)

また、驚くほど周りの声が聴こえないと言う。つまり、隣で一緒に歌っている人の声が聴こえないそうだ。特に今回はコロナ対応で、1席ずつ空けて互い違いに配列しているのでなおさらだと言う。
これは、困った。一人で歌っているような感覚だと、音が合っているか怖くて歌えなくなってしまうのではないか。

最後、リードして大声で責任を持って歌う人が指名され、「自信がない人は歌わないこと」と言われて終わった。どうすればいいのだ。おそらく、自信もないのに前のめりに歌って、音を先出ししたり外したりするなということだと受け止めた。

帰りに、かなり長きにわたり合唱団に所属している大先輩と一緒になった。やはり、リハーサル時において、前代未聞の完成度の低さだそうだ。暗譜して歌詞をそらんじるレベルが理想だという。これは大変だ。明後日まであと2日間。音源テープ(MP3)はあるので、家で練習するしかない。

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