2021/7/19 元職場の同僚と

昨日の話になるが、7月18日に元職場の同僚2人とZoomで久々に話しをした。うち一人は私より早く会社を辞めており、彼の退職後2度ほど会っている。もう一人はまだ前の会社にて第一線で働いている女性で、久々の再会であった。

大変失礼な言い方になるかもしれないが、お二人は前の会社で十指に入るワーカホリックであった(従業員は6000人を超えている)。自分もハードワーカーと言われるときがあったが、私の比ではない。私ががんばって8時間残業する日があるとすると、彼らは普通に10時間以上残業をしている。

すごいのは残業時間にとどまらない。アウトプットの量と質が圧倒的だ。あまり計画性なく進めてしまう私の場合、どうしても効率が悪い。そのため、振り返ると無駄なことをしていることが多い。
退職前の1年間、私は女性と同じプロジェクトでご一緒したが、とにかく助けられた。私がすべき守備範囲をほぼ全部カバーしていただいた。

当時私はそこに能力の差を感じ取っていたが、今辞めてしばらく経って、少し引いて客観的にみると、能力以外の要素が大きく作用していた気がする。それは、仕事が楽しいかどうかである。

この二人がドンピシャで共通していることが1つある。それは「嬉々として働いていること」であるとにかく仕事が楽しくて仕方がない。全身そういったオーラを放っている。性格もあるかもしれないが、問題が起こったときに、その女性は表情がシリアスにならない。問題を解決するための方法について、いろいろと議論することを楽しんでいる。毎日無茶苦茶働いているから、知識と経験のストックが多い。だから、アイデアが泉のように湧き出てくる。

仕事が辛いと思うと、どうしても気持ちがネガティブになる。会計監査という仕事は、確かにいろんな厄介ごとに直面する。例えば、企業側に不正が発覚したら、それは大事件だ。不正ではなくても、過去の大きな間違いが(今)見つかると、一瞬八方ふさがり(※)になる。

そんなときに、自分の知識と知恵と経験をフル活用して問題解決に向けて前向きに走り続けることができるかどうか。仕事を楽しんでいれば、それができる。いや、何も迷わずにそう行動できるから、仕事が楽しい。そっちの方が、多分彼らの感覚に近いのではないだろうか。

The night is long that never finds the day.” 明けない夜はないのである!
(このシェークスピアの原文、難しい。ネットの解説を読まないと、全然分からなかった。)

なお、彼ら2人はバリバリの英語スピーカーである。私はその点でも彼らを羨ましく思う。ただ、羨ましいと言っているだけでは、現状が変わらないので、彼らから教わった “FUN“ の要素をもっと追求しようと思う。

もう一つ全く違う話題を書く。屈指のハードワーカーのため、話題は働き方改革となった。退職した彼曰く、「あのパソコン使用時間制限が、本当によくなかったと思う。多くの人があれで働く機会、働く権利を奪われたと思っている。折角たくさんのことを学びたいと思ってもそれができないのはもどかしかった。」

それを聞いて、私は答えに少し躊躇した。60名ぐらいのユニットの世話係をしていたので、いろんな意見があることを知っていたからだ。ただ、彼の言うことはよくわかる。自分が彼と同じ年齢ならば、全く同じことを思っていたことはほぼ間違いない。

どう返事しようか考えながら、「あれ?どこかで聞いたことのある科白だな」と思った。
そうだ、今フジテレビの月曜日9時に放送しているドラマ「ナイト・ドクター」で、全く同じことを言っている人物がいたことにすぐ気づいた。朝倉美月という6年目の医者だ。波留が演じていて、結構はまり役だと思ってみている。

とすると、今、働き方改革の副作用というかネガティブ・サイドの意見が、一つの世論を形成しているのかもしれない。「働きたいのに働けないことほど辛いことはない」というのは、その通りだと思う。労働者保護の視点はよくわかるが、労働者本人が働きたいという意思を明確に表明している場合、もう少し法律に弾力性があってもよいかもしれない。(この話、突っ込んで議論すると、ものすごく深い話になるので、今日はこのあたりで閉じることにする。)

※過去の間違いは、監査人にとって非常に痛恨なのである。過去、間違った数字に対して監査意見を表明したことになるからである。

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