2021/6/7 盆石、切り絵、暦注

ぎばーノート~ギバー(Giver)という生き方の記録

本日、「Youは何しに日本へ?」と「世界!ニッポン行きたい人応援団」を続けてみた。これは、月曜日に我が家の定番で、食事が大抵7時半ぐらいのため、前者の番組は後半少しだけ、メインは後者である。

この2つの番組、コンセプトが似ていて、かつ番組の間のCMがほとんどない?ため、「Youは何しに日本へ?」を見ているつもりが、「世界!ニッポン行きたい人応援団」だったといつも途中で気づくのだ。

「盆石」は「儚さ」を体現した日本にしか存在し得ない稀有な伝統芸術、「細川流盆石」

本日は、盆石と切り絵。「盆石」という日本の伝統芸術、全く知らなかった。(「盆石」の概要については、こちらのリンクをクリック。)番組では、細川流を16年学び、外国人初の師範となったアメリカ人(テレ東の番組ウェブのバックナンバーが更新されたら確認します)が日本に招待された。
簡単に言ってしまうと、お盆の上に粒子の異なる石(一番小さいものは粉)を配置して絵を描くのだが、作品の精妙さと躍動感が半端ない。家元の勝野功子氏が登場し、家元の技が披露されるのだが、驚くべき技である。(家元の作品のすごさは、「細川流盆石」のリンクをクリック。)

番組を見ないと分からないと思うが、「盆石」という日本芸術、その真骨頂は、その場限りのものであるということだ。Wikipediaに「通常、一時的なものである」という意味は、作ってちょっと鑑賞したら、その後は取り崩して、跡形もなくなってしまうということだ。石たちを、保管されていた元の木箱に戻してしまうのだ。

アメリカ人が、折角できた作品を崩してしまうのは、最初のうちはもったいない気がしたが、今は崩す瞬間に皆にびっくりするので、それを楽しんでいるといったコメントを残していた。写真には残るのだろうが、この儚さがいかにも日本文化を象徴している。この世は諸行無常であることを、これほどまでにもったいない形で分からせる芸術は、他に存在するのであろうか。

番組では、盆石と関連があるとして、龍安寺の石庭も紹介されるが、石庭作りのためのデッサンと考えれば、私のような現代人にはようやく腹落ちするかもしれない。

神業としか思えない「切り絵」(福井利佐さん)、「切り紙」(早川鉄平さん)、「切り剣」(福田理代さん)

その次は、切り絵に魅了されたブルガリア人の来日を追いかけるのだが、切り絵という世界のすごさにも驚かされた。登場する日本の巨匠3人がすごすぎるので、ここに紹介するとともに、リンクを貼り付けておく。

早川鉄平さん(TEPPEI HAYAKAWAは、リンクをクリック)
福井利佐さん(RISA FUKUI福井利佐は、リンクをクリック)
福田理代さん(切り剣Masayoは、リンクをクリック)

番組中、ブルガリア人の行動力に大変驚かされた。彼女はとにかく前に前に進み続けている。学んだ知識や知恵をすぐに自分の作品に取り入れる。ひたすら創作しまくる。ウェブにあげてオンラインショップを開く。作品が売れる。反響からアート教室を開く。日本から作品の依頼が入る。そして最後には、今度は皆さんでブルガリアに来てくださいと誘っていた。一緒に見ていた娘に、「アグレッシブだよね」と言ったのですが、「アグレッシブって何?」と聞かれて、「積極的と訳すかもしれないけど、ちょっと違うなあ。猛烈、前のめりって感じ」と答えた。

暦注、六曜、十二直、二十八宿って何?

さて、最後ちょっとこじつけだが、暦注というものを簡単に書いておきたい。「【旅】事業目的の変更について」の最後に「ぎばーノート」で触れると書いたからである。(総称としてのうまい表現方法が見つからないが、それぞれが暦につける注なので暦注というらしい。「今日と日々の暦と運勢~こよみる~」というサイトが非常に網羅的に説明されている。

変更登記日をいつにするかは、事前に候補日を決めたいた。会社設立のときは、知り合いの著名な占星術師にみてもらっていたのでよかったが、今回は自分で調べる必要があったので、昔の人がよく気にする「六曜」をチェック、それに加えて「十二直」と「二十八宿」を調べた。他にも「干支」や「九星」などもあるが、きりがないのでそこまでは確認しなかった。

実は、昨日も候補日の一つで、実際に変更登記するつもりで出かけたのだ。ところが、本当に今日でよいのだろうかと気になって、調べた結果を記した紙を、路上で広げながら見ていたところ、明日6月8日の方がよりよいことが分かったのだ。でも、あと5分で法務局に着くところまで来ていたので、質問だけして帰ることにしたのだ。

ところが、これまた面白いのだが、私が登記のために持ってきていた会社のクリアファイルが、全然違うものであることが分かった。法務局に行ってファイルを出して指差し確認しようと思ったら、何とそれは、「チベット密教講座」に関するファイルであった。

ろくに確認もせずに家を飛び出した私が100%悪いのだが、結局今日は登記できなかったというのがオチであった。

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