【日経ビジネス】 2021/11/17

ぎばーノート~ギバー(Giver)という生き方の記録

大槻祐依(FinT代表取締役社長) 「Z世代は平和なSNS時代を知っている」

この記事は冒頭に、「Z世代は、物事の過程をとても大事にしている世代とよくいわれます。」という文章からはじまる。何気なく読み進めてしまった。今の若者の思考がそうだとは知らなかった。

中高生時代には、「SNS初期時代のゆるやかな趣味の場があった」のに、今は商業主義全盛で、アフィリエイト目的の記事が多く、それを知ったとたんに残念に思ってしまうというのである。「Z世代はプロモーション目的の投稿に敏感だ」とよくいわれているらしい。

こういった感性を持つZ世代が、リアリティーを感じるもの。それは、「ライブ映像や生配信といった嘘やごまかしの利かないコンテンツ」だという。

そこから話は、J.Y.Park氏プロデュースの「NiZiU」の、オーディションの過程に対する興味・共感につながっていく。

続いて「THE FIRST TAKE」の話が書かれていた。YouTubeチャンネルの登録数は520万人も超えているという。私は全く知らないので、ちょっとのぞいてみようと思う。

記事の最後は、過程至上主義の究極系としての、「手作り」ブームを紹介している。自分に合ったオリジナルなものを持ちたいという心理があるのは、商業主義に振り回されたくない気持ちからくるものだろうか。

『オリジナリティーを出せるかどうか』『自分が本当にいいと思ったか』といったポイントを基準に消費をする傾向が強くなってくる」ということは、マスからミニ、大衆から個人への変換であり、これはグローバリズムで収益を極大化する「大人のやり方」の対局だ。ビックテック、GAFAが覇権を握っている時代の次は、一気に別世界が広がっているのかもしれない。

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