本日、妻の父方のお墓参りに行ってきた。場所が遠く、栃木県那須烏山市である。もともとは7月31日に行こうとしていたところ緊急事態宣言で行くのを控えていた。10月1日に宣言が明けたのでようやく行くことができた。
実は結婚して20年が経過するが、今回が初めてである。こんなに長い期間、行かなかったことを本当に申し訳なく思っている。妻も30年以上ぶりだと聞いた。
理由は、とんでもなく遠くて、しかも山奥にあるという情報であった。車で行かないと無理という話になっていた。遠いのはよいとして、車で行かないと無理という点が、腰を重くさせた。
それでも今年に入って時間は取れるようになったから、行くことは決めていた。
そのため、実家に帰った際、妻から両親に確認してもらったところ、「遠い、山奥、電車はない」という情報は、正確でないことが分かった。
ネットで調べてもらうと、かなり近くまで電車で行くことができ、そこからタクシーでたいしてかからない距離にあることが判明した。

添付した地図は宇都宮駅が入る縮尺で、那須烏山市を写したものである(微妙に薄くなっているエリア)。お墓は、烏山線の終点である烏山駅からタクシーで15分程度のところにあった。
ご両親も久しく行っていないということなので、掃除がちょっと大変かなと思っていたが、全然そんなことはなかった。もともと所有していた土地にお墓を立てたらしいのだが、管理が大変なので、そこをお寺に寄贈したという。今では、お寺さんが他のお墓も作ったようで、20基ぐらいある墓地になっていた。
きれいだったのは、お寺さんが定期的に掃除をしてくれているからだろう。
我々はそこに50分程度いて、可能な限りきれいにして、お花とお線香を添えて合掌した。祖父は戦争でお亡くなりになっていた。
駅前は本当に何もなく、立ち食いそば屋が1件あるだけだった。そこで腹ごしらえして電車にのって帰った。
夕方に秋葉原で北の湖の手形をもらうことになっていた。
待ち合わせ時間まで少し余裕があったので、子供の携帯電話のコース変更をした。入会時にメモっていた、その後の変更手続を失念していたのである。
毎月自動的に引き落とされているものについては、本当に要注意だ。想定外の引き落としを見過ごさないためにも、メール等で送られてくる明細通知は、しっかり見ておく必要がある。
北の湖の手形を入手できたのは、本当に僥倖としかいいようがない。持ってきてくださった人曰く、知り合いが北の湖の後援会をされていた方だったらしく、ほとんど飾らずにしまってあるのが一つあるので、これならいいよと譲ってもらったとのことであった。(譲ると書いたのは、売り物ではないからである。もちろん、相応の対価はお支払いした。)
親方時代のものではなく、現役時代の手形であるとご説明いただいた。「40年ぐらい前のものにしては、綺麗ですよね。」と。
確かに40年前に作成されたものであるから、色紙は少し黄色がかっていた。しかし、保存状態は完ぺきである。シミ一つない。
妻はインテリアの専門家なので、ちょっと甘えてDIYショップに行ってきてもらい、ツーバイフォーの角材と木ねじ、L字型になっているコーナーブレースを買ってきてもらった。
私は小うるさく、作業をしながら、あーでもないこーでもないと言うと、たいていいい回答がもらえる。彼女は内装工事屋ではなかったが、デザイナーとして室内装飾に関与していたので、土地勘がある。
簡単なDIYを行って、我が家の玄関は大きく様変わりした。これも、ひとえに人のご縁のたまものである。たった一つの出会いのパーツが欠けていても、この手形は入手できなかったし、我が家の惚れ惚れする玄関は実現不可能であった。