2021/6/21 大谷翔平選手から思うこと

ぎばーノート~ギバー(Giver)という生き方の記録

毎日の大谷翔平選手の活躍を心待ちにして、YouTubeを検索している。

ホームランを打った日は、自分もうれしく思うし、何より投手としての勝ち星を重ね続けてほしいと思っている。

ただ、結果を見て一喜一憂する以上に、今年の大谷選手の活躍から、いろんなことを考えさせられる。

ダルビッシュの思考

まず、ダルビッシュがインタビューに答えた、「ダルビッシュが語る大谷翔平の起用法!二刀流!」というYouTubeを見てほしい(たった、4分半のビデオ)。このビデオを見たのは、21日ではなくもっと前の話だ。

ここで、ダルビッシュはいろいろ語っているのだが、以下の言葉が私に刺さった。

大谷選手は、二刀流を初めてできた人ではなく本当に最後まで二刀流ができると信じた人
俺もできるかも、やってもいいという選択肢を作ったところがすごいところ

普通プロに入るとき、どっちに絞ろうかというのが普通の人の考え。どっちもプロでやりたいですと本気で思った人が今までいなかった。と説明している。

その理屈の補強として、堀内さん、金田さん、桑田さんが、二刀流の選択肢があって、やってもいいよと言われて、本人も真剣にやりたいと思ったら、結構そこそこやっていると思うと語っている。これは、感覚的な話だが、非常に説得力がある。

ここから私は、大谷の何がすごいかという本質は、「プロで自分は二刀流をできると本気で信じたこと」そして「二刀流をやりたいと本気で思ったこと」にあるんだということに気づかされた。

ダルビッシュは、「今後、二刀流のユーティリティーが増えてくるんじゃないか。野球が変わってくる、面白くなってくると思う。」とも言っており、野球に革命を起こしたという点においても、彼はもう歴史に名を残すことになるのだろう。

革命という言葉は、「野球に革命を起こそう」と語って、江夏豊の自尊心をくすぐり、リリーフとして復活させた野村監督のセリフが有名だが、今や、リリーフどころかセットアッパーも当たり前の時代である。10年後には二刀流は珍しくなくなっているのかもしれない。

なお、蛇足になるが、ダルビッシュは、自身が先発の立場から、基本中6日で来るのは先発として回っているという感じではないし、他の先発投手も難しいのではないかとも語っていた。

この記事を書きながら、過去のYouTube動画を検索したら、こんなものが出てきた。(「ダルビッシュの大谷評 二刀流は無理だ。球が速い。ピッチャーをやれ。」)これは、実際にいつの録画か分からないが、かなり昔のものであろう。これを見ればなおさら、誰もが無理、あり得ないと思ったところを、突破した大谷選手の信念が、とんでもなくすごいことだということが分かる。

賛成派、投手専念派、打者専念派、どちらでもいいから専念しろ派

次に紹介するYouTubeを見たのは6月19日である。毎日「大谷翔平」で検索かけて、MLBの結果を見ているため、AIが二刀流関連の関連動画を画面の右側にアップしてくる。思わず興味があってクリックしてしまった。

大谷翔平の二刀流を批判していたプロ野球選手【賛成派も】」これを見て感じたことも記しておきたい。このビデオは、プロ野球選手OBたちの意見を、4つに分類して分かりやすく説明している。

反対と言っても、3つあるのだ。投手専念派、打者専念派、どちらでもいいから専念しろ派の3つ。なるほど面白い。もともとは、批判的だった人のコメントを見ていくのが目的だったらしいが、二刀流推進派もいたので、それも加えたようである。

興味のある人は見ていただくとして、二刀流推進派が、落合、松井、イチロー(※)であったことだ。そして野村監督が、日本プロ野球で10勝4敗、打率322をマークした2016年に、二刀流は無理との意見を撤回して、二刀流推進派に転向していることだ。

他にも推進派が紹介されているので、その方にはちょっと失礼な書きぶりになってしまうかもしれないが、超一流選手の中でも、独特の価値観や、独自無双の野球観を持っている人が、大谷選手のチャレンジを推進している。このことが、大変興味深く、改めて独自の世界観を持つことの大事さを感じたのである。

さて、この記事を6/21としたのは、これらの話を、ゴルフに行く車の中で、大学の後輩と話をしたからだ。彼も人一倍熱心な大谷選手のファンであるから、熱く語ってしまった。

※ちなみに、イチローは「N年にサイヤング賞、N+1年にホームラン50本で本塁打王」という言い方をしており、投手と野手のローテーションを念頭において話をしている気がする。

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